・トクン トクン⑩

30代女性:トクン トクン⑨より続き

6年たった私はすっかり安心していました。『もう大丈夫だろう。定期検診めんどうだなぁ、お金もかかるし』そんな思いで行ったある日、思いがけないことが起こりました。

 

内診後の診察で『悪くなってるかもしれない。細胞診の結果が出てみないとはっきりとした事は言えないけど・・・』と言われました。

 

びっくりしました!先生が 焦っているように見えました。

 

それでも私は『何かの間違いだろう』とポジティブに受け止めていました。その日も、いつものように病院をあとにしました。

 

3~4日後、病院のナースさんから電話がかかってきました。

 

『先生に代わります』先生は『やっぱり結果が悪かったから、これから色々 検査をしたいから近いうちにお家のかたと一緒に病院に来てほしい』とおっしゃいました。

 

私もさすがにびっくりしてしまい、言葉に詰まりました・・・

 

 

後日、病院に行きました。母とはケンカしていたので、父と一緒に行きました。

 

CTとMRIの結果、子宮のがんと右胸に腫瘍、肝臓に血管腫、腎臓に嚢胞が 写りました。(肝臓と腎臓のはあまり問題ないようです)なんと胸にも腫瘍が写っていました!『良性か?悪性か?』

 

先生 、ナースさん達、父 、私、緊迫した空気が流れました。とりあえず 先生から子宮のがんの手術の方法、治療法などの説明を受けました。

 

後日、同病院の乳腺外科を受診しました。マンモグラフィー、エコー、しこりを針で刺して少し細胞を取る検査を受けました。結果は後日です。『もしも、胸のも悪性だったら・・・?』

 

『子宮も胸も治療を受けるのをやめよう』本気でそう思っていました。

 

後日、乳腺外科に行きました。すごくドキドキしていました。結果は良性でした。ほっとしました。

 

私は気丈にふるまっていました。帰ろうとした時、事務の女性に話しかけられました。

 

『Mさん(ナース)があなたの事をすごく心配していて、先に結果を聞きにきて「よかった、よかった!」って喜んでいましたよ 』と伝えられました。

 

涙が溢れました。

 

その後、Mさん(ナース)と会い、Mさんも泣いて喜んでくれました。

 

20~30分、話をしてくれて、手術に対する私の不安などを取り払ってくれ、励ましてくれました。

 

心のケアをしてくれたMさんに本当に感謝しています。

 

そして、胸のしこりは良性であったこと『私はまだ、生きるチャンスを与えてもらっているのかな』と思い、少しだけ希望がもてました。

 

 

トクン トクン⑪に続く