・虫と山

スーパーで『春キャベツ・・円』と書かれた値札を見ると、幼い頃、ポカポカ陽気のキャベツ畑で

モンシロチョウがとんでる中、タンポポの綿毛を吹いて追いかけたり

 

空に両手を広げて目を閉じて、太陽を顔に浴びて深呼吸していたのを思い出します

 

濃い土のにおいと農作物、ハチなどの虫たち、菜の花、彼岸花、ペンペン草などの野草も懐かしい

 

夕方、遊んで帰る時に毎日、線香花火のポタッと落ちる前みたいな夕日が山に沈むのを見ていました

 

大きく見える山は頼もしく、守られているようで落ち着き、安心してのびのびと(今は引っ越しましたが)育ちました

 

 

家のそばの藪にはホタルや鈴虫、コオロギがいて、秋の夜、網戸の近くで虫たちの合唱を聴きながら♪いつの間にか眠っていました

 

今でも家に入ってきた小さなクモやカメムシは素手でとって外にかえします

 

「カメムシ、クサくなるのに、よく手で触れるね」と言われるまで、カメムシがクサくなることを知りませんでした

 

 

久々に海を見た時、山とは違って遮るものがない視界の広がりや開放感が心地よくて、

 

思わず、斜め下向きのままの両手を広げて、目を閉じ、ゆっくり深呼吸

 

爽やかな風が身体の中を通り抜けたような・・・

 

思わずギュッと更に目をつぶってから目をあけると、さっきと同じ景色がより瑞々しくクリアに見えます

 

どの山を見ても『守られて安心』と感じていたのに、海を見たあとに山を見た際、

 

初めて「あの山の向こうには何があるのかな」と思いました

 

山への感じ方が急に変わり、自分でもちょっと驚き・・・

 

そして、ありがたいような気持ちになぜなったのか、よく分からないですが

 

自然って素晴らしい

 

 

同じ山を見ても「山の頂上を目指そう」という人もいれば「この山を越えよう」という人もいると思います

 

あるアジアの女性ファッションデザイナーさんが忙しい時に「山があったら越えよう、川があったら渡ろう、いつか終わりが来るだろう(問題はいつか解決する)」とご自身によく言い聞かせていたそうです

 

前に進みにくい時には無理せずスローダウンしたり、立ち止まったり、前以外に動けそうであれば、近くの高い山を遠くから低く見ることもできます

 

見え方を変えることで、それまでとは別の捉え方ができるかもしれません